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【メディアライブラリーCELL】第6回トークライブin CELLL「戯曲と上演台本『コペンハーゲン』の場合」が開催されました。

7月24日(水)にメディアライブラリーCELL CE104にて第6回「トークライブ in CELL」が開催されました。

今回は柏木先生からメディア・芸術学部の平川大作先生へとバトンタッチ。平川先生のお話をうかがいました。
タイトルは「戯曲と上演台本『コペンハーゲン』の場合」です。

『コペンハーゲン』は、英国のマイケル・フレイン(Michael Frayn, 1933-)によって書かれた戯曲で、第二次大戦時に当時の叡智と謳われた二人の物理学者の複雑な師弟関係と核をめぐる歴史的な対話を題材に描かれた長編対話劇です。

戯曲作品と上演台本の違いとは?
上演台本とは、戯曲をもとに実際に上演されるために書かれた台本のこと。さらに海外作品の場合は、その工程のなかに「下訳」という翻訳作業が加わります。

かつて兵庫県立芸術文化センターの芸術監督もされていた恩師・山崎正和氏のアドバイスで学生時代より英米作品の下訳に取組まれていた平川先生。『コペンハーゲン』という作品もまた、そうした時代に翻訳されたものだったそうです。
山崎氏の紹介で当時、東京・新国立劇場の芸術監督をしていた演出家・栗山民也氏によって上演が決まった『コペンハーゲン』。同時に戯曲としての翻訳も小田島恒志氏で進んでいたことから上演台本の下訳も小田島氏で、という声もあった中、演出家の鵜山仁氏が平川先生の訳を希望したことで、戯曲と上演台本の翻訳者が異なるという形になったそう。

被爆国でもあり、3.11以降の原発問題を抱えている日本において、核製造に関するテーマを扱うこの作品は、改めて核について考える材料にもなるのではないでしょうか。
演劇という世界に広がる様々な仕事や演劇人たちとの繋がりと、いつまでも色褪せることのない作品との出会いについて、作品を読む・観るだけでは分からない裏側のお話を聞かせていただきました。

↓第6回トークライブinCELLの様子をショートムービーでご覧いただけます!↓


なお、平川先生の今後のお仕事は、東京・新国立劇場で2013年9月10日〜29日まで上演の『OPUS/作品』です。

また、今回のトークライブ参加された卒業生や学生の皆さんからもライブ終了後に2公演のお知らせがありました。
■平川ゼミの学生による旗揚げ公演『最後の夜』(公演日:2013年8月16日)

■劇団演陣『売り言葉』(公演日:2013年8月15日)


大手前大学メディアライブラリーCELL


 

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